最近sakuraでは40歳後半、50歳代以上のお客様がグン!と増えました。
この世代の方々に共通して言えるのは、やはり「更年期による心身の不調」の話題がもちきりということ。
私自身も40歳を過ぎ、ホルモンバランスに関して、ようやくお話しやすくなってきました。
ですがまだまだ、お客様から教えて頂くことばかりです。
皆様、個々で更年期と向き合いながらもいろいろと悩まれているのが現状ですので、できるだけ辛さが緩和されるヒントをお渡しできるように、シェアしていきますね。
30代以下の方も読まれているので、今日はまずおさらいとしてお勉強タイムです。
お茶でも飲みながら、お時間のある時にでも目を通してみてください。
生理の仕組み
まずは基本のき。
生理と関係するホルモンは「エストロゲン」という女性ホルモンです。
このエストロゲンは「卵巣」から分泌されます。
脳(視床下部)から、「エストロゲンを出してください」という指令がくると、卵巣からエストロゲンが分泌されます。
このように、脳と卵巣のやりとりで月経がおきているのです。
脳と卵巣との間できちんとスムーズにやり取りができていれば、エストロゲンが分泌されて、毎月約28日周期で生理がきます。
なぜ女性ホルモンが乱れるの?
先ほど書いた、脳と卵巣の間のやり取りがスムーズな状態がベストなのですが、このバランスが崩れてしまうと女性ホルモンが乱れてしまいます。
よく「女性ホルモンが乱れている」と簡単に言う人がいますが、実際に身体の中ではどういうことが起きているのか?まで知って対処することがとても大切です。
脳が疲れているのか、それとも卵巣が疲れているのかによって、やる事が違ってくるからです。
基本的に健康状態が良好な方であれば、20代~40代前半まではほとんどが卵巣は元気なので、どちらかというと、ストレスなどで脳が疲れていて正常なタイミングで指令が出せないという場合が多いようです。
この場合だと、子宮や卵巣を元気にするアプローチをガンガンするよりも、脳の疲れをケアすることの方が大事だということが、もうおわかりですよね。
もちろん個人差はあるので、もっと細かく原因をチェックしていかないといけません。
一方で、45歳以降になると、年齢を重ねるごとに卵巣が疲労していきます。
脳からの指令をうまく受け取れなくなってしまうことで、女性ホルモンのバランスが崩れやすくなってきます。
卵巣がうまくホルモンを出してくれなくなると、脳はもっと出して!と要求し、自律神経を通して指令を送るようになります。
ですが、自律神経は卵巣とは役割が違うので、当たり前ですが女性ホルモンの働きはできません。
結果、自律神経にどんどん無理がかかり、バランスが崩れると「更年期障害」と呼ばれるような身体の変調が出てくるのです。
年齢を重ねるにつれ、卵巣の機能が低下しエストロゲンが分泌できない状態になると「閉経」になります。
卵巣の機能は、初潮を迎えた時期から約37年間といわれています。
つまり、初潮がきてから37年後、その前後5年間ほどが更年期と呼ばれています。
更年期はけして「障害」ではないという提案
更年期というのは、女性なら誰にでもあること。
更年期的な身体の変調は、とてもしんどいですよね。
マイナスなイメージを持ってしまう方も少なくないのも理解できます。
ですが、そういった身体の変調を「更年期障害」と表現することは、個人的には好きではありません。
必ずおとずれる「更年期」を、少しでもゆるやかに楽しく過ごしていただけるように、いつもご年配のお客様や諸先輩方のお話を必死に聞いてメモしてお客様にもシェアしています。笑
私は、「更年期をどのように過ごすかで、その後の人生が分かれるのだ」ということを知って衝撃的でした。
自分がどう生きたいか、どう在りたいか?を今一度考え直す時期であり、
一人の女性としての人生においての境目で、とーっても大事な分岐点が「更年期」なんですよ。
だとしたら、向き合わずにはいられないですよね( ;∀;)
日本人女性の平均寿命は※87.26歳だそうです。
(※厚生省が公開した平成29年簡易生命表より)
例えば50歳で閉経したとしたら、50歳を境にして、生理のある37年間と生理のない37年間を過ごすことになるんですよ!!
私が尊敬している美容家の小林照子先生は
「女性は50歳から人生の二極化が始まる」と書かれていました。
生理のある37年間の過ごし方ももちろん大事。
そして、更年期の期間の過ごし方もとても大事なんです。
そして「更年期の心身の変調が激しい方」には、共通点があるように思いますので
そんな話を次回は書いていきますね。
それではまた!