こんにちは、お久しぶりの投稿となります(;´・ω・)
先日、某オーガニック系のブログを読んでいて、個人的にモヤモヤしてしまったことがあるんです。
否定したいわけではないので具体的なサイト名は出しませんが、私が個人的に何にざわついたかというと、
「化粧品による毒の経皮蓄積。。。」という表現についてです。
これって<経皮毒>といわれているもののことですよね??
今日は、経皮毒ってどうなの?という点について、エステティシャンの視点から書いてみたいと思います。
経皮毒って言葉、ご存知ですか?知らない人はご自分でググってくださいね。
「日用品を通じて、皮膚から有害性のある化学物質が吸収されて蓄積し、いろんな健康被害を引き起こす」という主張で、造語です。
で、その日用品の中には「化粧品」もふくまれています。
私個人の意見としては、化粧品での経皮毒は「ない」と思っています。
皮膚から化学物質が侵入するということはないだろうと考えています。
そもそも、「経皮毒が~」とか「界面活性剤が~」とか、化学物質を悪とする考え方自体がもうかなり古い考え方ではないかと感じていますが、
サロンのお客様には、そういった情報を鵜のみにしたり、偏った考え方をしない女性になっていただけたらと思ってこの記事を書いています。
経皮毒は、まず「科学的根拠」はありません。
言い出しっぺである科学者(たしか薬学博士でもある)が経皮毒と言いだしたのが、今から13年以上も前のことなんです。
10年以上たっていて今も科学的根拠はないですし、他の専門家たちも、その理論は間違っているといっているくらいです。
「皮膚から浸透して蓄積され、内臓などにも溜まって健康被害になる」、そんなおそろしい事実があるのであれば、もっと経皮毒について解明されていると思うんですよね。
それどころか、経皮毒商法なんてものまでうまれて過去に「業務停止命令」を受けた業者も出ています。
「経皮毒は、皮膚から入って子宮や大事な内臓などにたまっていくんですよ、でもうちの化粧品は化学物質が入っていないし、自然の成分しか入ってないから安全なんですよ」
そんな感じで製品を営業してくる人が近づいてきたら、いったん冷静に一呼吸おいた方がいいですよ。笑笑
もちろん、化学物質たっぷりの化粧品をおすすめしているわけではありませんので、誤解なきようお願いしますね。
例えば、化粧品で肌が荒れるのは、強い刺激やアレルギーによるものです。
化粧品の成分が浸透して経皮毒となって荒れるのではありません。
経皮毒と、刺激に肌が反応すること、アレルギー反応は別です。
皮膚には肌バリアがあって、化粧品はどんなものであっても肌バリアの奥までは浸透しません。
肌バリアの機能って、私達が想像する以上に優れた防御システムなんです。
そう簡単になんでも通過させないんですよ。
ただ「経皮吸収」といって、その肌バリアを通過する成分も実際はあります。
ですが、そういうものは化粧品の成分としては認められていません。
経皮吸収させて使うもののほとんどは「医薬品」ですから、経皮毒になるほどの浸透性のある成分が入った化粧品は、それは違反になりますね。
もし万が一、何かの成分が浸透してしまったとしても、身体には免疫システムや解毒、排泄作用もあるので、身体の外に出せるようになっています。
私はこういった「人間の身体に備わっているシステム」は最強だと信じているんですよ。
防御も免疫も解毒、排泄も、素晴らしい機能を誰もが持っています。
いつも書いてますが、身体ってそんなにやわにできていないと感じています。
そんな素晴らしいシステムを無料で授かっているのですから、大切に大切に扱うべきですよね。笑
毒になってしまうものは、ほとんど口から入るものがほとんどですよ。
食べたものでカラダは作られますからね。
皮膚から入るものなんてほんの微々たるもの。
で、「経皮毒」という考え方を持った人もいて、それはそれでいいと思うんです。
でも、一つの考えに傾倒しすぎてしまうのは危険な気がします。
私は、科学的根拠があるものがすべてとも思わないですし、オーガニックだけがいいとも思っていません。
テクノロジーが進歩して、日夜、専門の方々が化粧品の開発に明け暮れていらっしゃることにも、敬意を払っています。
ですから、化学物質が悪いもの、という考えでもないです。
化粧品は成分がどうこうよりも、目的と使い方が大事ではないかな、、、と思っています。
というわけで、化粧品の成分は肌バリアを通って浸透することはないですし、皮膚の構造上、化粧品の経皮毒というものは、私はないと考えています。
必要最低限以外に、化粧品に頼らなくてもよい健康な肌づくりを目指したい!そんな方にはぜひエステティックサロンを活用していただきたいです。